【第3弾】少しのコードで実装可能な15のCSS小技集CSS小技集シリーズの第3弾!「【第2弾】少しのコードで実装可能な20のCSS小技集」から3年が経ち、さらに便利でサクッと使えるコードが続々登場!特にこれまではJavaScriptで実装していたものがCSSだけで実現でき
【第2弾】少しのコードで実装可能な20のCSS小技集はるか6年前に書いた記事「少しのコードで実装可能な20のCSS小技集」の第二弾です!(スパンながっ)簡単なコードで素敵な効果が得られる小技をダダっと紹介してみます。前回に引き続き、初心者さんからベテランさんまで参考にして
少しのコードで実装可能な20のCSS小技集CSSハックに続き、このCSS小技集も私のブックマークにずらりと並んでいたので、整理も兼ねて記事にしてみました。CSSのお勉強を始めたばかりの頃にブックマークしておいたものも多数。。ということで初心者さんからベテランさん
複数の背景画像
div {
background-image: url(images/img1.png), url(images/img2.jpg);
background-position: center, left top;
background-repeat: no-repeat;
}
背景画像のサイズ
背景画像を使用する時に、画像をRetina対応するために background-size
を使ったことがある方もいらっしゃるかと思います。しかし、この background-size
は縦横のpxを指定するだけでなく、様々な値が用意されています。
- auto
- cover
- contain
- 横の値 縦の値
最近はやりのフルスクリーン画像を背景に使ったサイトを作るには、この中の cover
がとっても便利。画像の縦横比を保ったまま要素にフィットさせて表示できます。例えば下の例では横幅900pxの画像を背景に使っていますが、横幅640pxのdivにフィットさせて表示しています。
div {
background: url(images/bg.jpg) no-repeat;
background-size: cover;
}
Webフォントを使う
Webフォントとは、サーバー上にフォントファイルを置いて、デフォルト以外の素敵フォントを表示できちゃう技術。
フォントファイルをサーバーにアップロード後、@font-face
を使ってWebフォントの利用ができるようにします。以前はEOTやTTF等、様々な形式のフォントファイルを用意していましたが、現在はWOFF形式のみでOK。あとはWebフォントを指定したいセレクターに font-family
でフォント名を指定すれば完了です。
@font-face{
font-family: 'myWebFont';
src: url('font/myWebFont-subset.woff') format('woff');
}
.webfont{
font-family: 'myWebFont';
}
すると、こんな感じに表示されます。
日本語フォントは文字数が多くてデータ量が増え、表示速度が低下するおそれがあるため、利用する文字だけを抜粋する「フォントのサブセット化」も有効です。詳しくは過去記事「Webクリエイターボックスを(プチ)リニューアルしました」で紹介しているので、参考にしてみてください。
目次へ。
もっと豊かに!装飾編
8. 画像をモノクロやセピアにする
filter
を使って画像の色を調整できます。カーソルを合わせると画像の色調を変化させる…なんてことも簡単にできますね。※IE非対応
0102030405060708091011 | /* セピア */ .sepia { -webkit- filter : sepia( 80% ); filter : sepia( 80% ); } /* モノクロ */ .grey { -webkit- filter : grayscale( 100% ); filter : grayscale( 100% ); } |
9. リストマーカーの色を変更
リストマーカーは通常黒ですが、擬似要素を使って色付きのマーカーを追加できます。Webクリエイターボックスのリストもこの方法で色を変えています。四角いマーカーにするには下記コードの border-radius: 100%;
を消してくださいね。
0102030405060708091011 | li:before { content : '' ; width : 6px ; height : 6px ; border-radius : 100% ; background : #0bd ; position : relative ; left : -15px ; top : -3px ; display : inline-block ; } |
10. グラデーション
グラデーションは background
プロパティーに linear-gradient
の値を使って色を指定します。意外と簡単。角度を変えたり、円形にグラデーションをかけることも可能。詳しくは過去記事「美しいグラデーションをCSSで実装!配色に使える便利ツールや実例も!」をご覧ください!
123 | body { background : linear-gradient ( #05FBFF , #1E00FF ); } |
11. グラデーションボーダー
グラデーションネタでもう一つ。先ほどのように背景をグラデーションにし、background-clip
でくり抜いちゃいます。色や線の太さを調整して、素敵デザインに!
123456789 | div { width : 600px ; height : 300px ; box-sizing : border-box ; border : 10px solid transparent ; background-clip : padding-box, border-box ; background-origin : padding-box, border-box ; background-image : linear-gradient ( #fff , #fff ), linear-gradient ( #FFAFBD , #ED4264 ); } |
12. フラットだけど立体的ボタン
フラットデザインのボタンって、押した感じがなかなか伝えづらいですよね。そこで box-shadow
で影をつけてみましょう!さらに position
をうまく使って、カーソルを合わせた時にへこんだ感をプラス!ちなみにこの小技は私の所属しているFrogのWebサイトで活用しています 🙂
010203040506070809101112 | .btn { background : #5fb2c1 ; box-shadow : 0 3px #3b8a98 ; position : relative ; display : inline-block ; top : -2px ; padding : 10px 20px ; } .btn:hover { box-shadow : 0 1px #3b8a98 ; top : 1px ; } |
13. 画像をぼかす
こちらもホバーに使うと良さそうな小技。8. でも使ったCSSフィルターを使って画像をぼかします。過去記事「jQueryとCSS3で手軽に実装できるスクロールエフェクト」では、スクロールに合わせてぼかしを解除する方法も紹介しています。※IE非対応
1234 | img { -webkit- filter : blur( 3px ); filter : blur( 3px ); } |
かゆいところに手が届く応用編
14. レスポンシブに対応した動画
WebページにYouTubeやVimeo等の動画を埋め込んだ場合、幅の狭いデバイスで閲覧すると横スクロールしてしまったり、変に縦長になってしまったりします。そこで埋め込み動画を div
等で囲み、以下のスタイルを加えてあげると、16:9の比率を守って伸び縮みしてくれます。デモ画面右上の「Edio on CODEPEN」をクリックして、画面幅を変更してみてください。
01020304050607080910111213 | .video-wrapper { position : relative ; padding-bottom : 56.25% ; padding-top : 25px ; height : 0 ; } .video-wrapper iframe { position : absolute ; top : 0 ; left : 0 ; width : 100% ; height : 100% ; } |
15. 要素を真ん中に配置
縦横のサイズがわからないボックスを中央に配置したい時はFlexboxを使いましょう!親要素に以下のCSSを加えるだけです。
HTML
123 | < div class = "wrapper" > < p >文章など...</ p > </ div > |
CSS
123456 | .wrapper { display : flex ; justify-content : center ; align-items : center ; height : 100% ; } |
16. カンマで分けたリスト
通常縦並びに表示するリストを横並びにし、カンマで区切る小技。もちろん content
の値を読点(、)やスラッシュ(/)に変更してもいいですね。
123456789 | ul { display : flex ; } li:not(:first-child) { margin-left : 5px ; } ul > li:not(:last-child)::after { content : "," ; } |
17. 文字を縦書き
あまり使う機会はないかもしれませんが、テキストを縦書きにする小技。writing-mode
を使えば、本来の日本語の通り上から下、右から左に縦書き表示できます。
1234 | p { -webkit- writing-mode : vertical-rl; writing-mode : vertical-rl; } |
IEで表示するとガッタガタに崩れる時は、min-height
で要素の高さを指定してあげるといい感じになります。
目次へ。
18. フォーカスすると伸びるテキストボックス
ページの面積を節約するため等、最初は短めに表示しておき、フォーカスするとむにゅーんと伸びるテキストボックス。CSSだけで簡単に実装できます。
1234567 | input[type= "text" ] { width : 150px ; transition : width . 3 s; } input[type= "text" ]:focus { width : 250px ; } |
19. iOSでボタンのスタイルをリセット
以下のデモ画面、PCやMacで見るとなんの変哲もないボタンですよね…。
ところがiOSデバイスで見ると、なにやら丸っこく、グラデーションがかかって表示されてしまいます。
そこで下記のコードをプラスして、装飾をリセットしましょう。
1234 | input[type= "submit" ] { -webkit- appearance : none ; border-radius : 0 ; } |
↑QRコードを用意してみたので、お手持ちのiPhoneやiPadから確認してみてくださいね。
目次へ。
20. 線のオフセット設定
通常、ラインは要素のすぐ外側に表示されますが、 outline-offset
プロパティを使うと、線から指定の距離だけ離してオフセット表示できます。今までは画像等に padding
を指定して実装できていましたが、こちらは div
等のボックスにも適用できます。※IE非対応
1234 | .offset { outline : solid 5px #fdd ; outline-offset : 10px ; } |
少しのコードで実装可能なCSS小技集 シリーズ
「これは使える!」なんて発見があれば幸いです。皆さんがよく使う素敵小技も教えてくださいね 😉
目次へ。
シェアする
ニュースレター
Web制作の最新情報やWebクリエイターボックスからのお知らせ、中の人の近況等を定期的にお送りいたします。 ぜひご登録ください!もちろん無料です! 🙂
IllustratorとIcoMoonでSVGスプライトのラクラク設定!
Ads 私が講師をしているオンラインスクール↓
書いた本
- 書籍執筆しました!「1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座」
- 書籍執筆しました!「ほんの一手間で劇的に変わる HTML & CSSとWebデザイン実践講座」
- 拙著「1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座」 の韓国語版が出版されました!
- 拙著「1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座」 の中国語版が出版されました!
クーポン
Webサイト制作やデザインのオンライン講座、WordPressのテーマ、名刺印刷などに使える、Webクリエイターボックス限定のお得なクーポンがたくさん揃っています!制作の際にぜひお役立てください!
ニュースレター
Web制作に関する最新情報やWebクリエイターボックスからのお知らせ等を配信中!
中の人ってこんな人
Webデザイナー+WebデベロッパーのManaです。日本で2年間グラフィックデザイナーとして働いた後、カナダ・バンクーバーにあるWeb制作の学校を卒業。カナダやオーストラリア、イギリスの企業でWebデザイナーとして働きました。さらに詳しく知りたいという方は詳細ページへ。個人的などうでもいいことはTwitter @chibimanaでつぶやいてます。
Ad
関連する記事
CSS3とjQueryでフォームを美しく装飾する方法 少しのコードで実装可能な20のCSS小技集 今さら聞けない!? CSSのborder-radiusで様々な角丸に挑戦! 経歴や会社の沿革ページに!簡単なCSSで実装するタイムライン CSSの@supportsを使ってCSSのみでスタイルの条件分岐をする方法