PHPでSQLを実行する方法を現役エンジニアが解説【初心者向け】 | TechAcademyマガジン初心者向けにPHPでSQLを実行する方法について現役エンジニアが解説しています。SQLとはデータベースへの問い合わせ言語です。ORACLE、MySQL、PostgresなどのRDBMSで共通で使用できます。PHPではPDOを使ってSQLを発...
初心者向けにPHPでSQLを実行する方法について現役エンジニアが解説しています。SQLとはデータベースへの問い合わせ言語です。ORACLE、MySQL、PostgresなどのRDBMSで共通で使用できます。PHPではPDOを使ってSQLを発行しデータベースに接続します。
今回は、PHPでSQLを実行する方法について、TechAcademyのメンター(現役エンジニア)が実際のコードを使用して初心者向けに解説します。
PHPについてそもそもよく分からないという方は、PHPとは何なのか解説した記事を読むとさらに理解が深まります。
なお本記事は、TechAcademyのオンラインブートキャンプ、PHP/Laravel講座の内容をもとに紹介しています。
今回は、PHPに関する内容だね!
どういう内容でしょうか?
PHPでSQLを実行する方法について詳しく説明していくね!
お願いします!
SQLとは
SQLとはデータベースへの問い合わせ言語です。ORACLE、MySQL、PostgresなどのRDBMS(リレーショナルデータベースマネジメントシステム)で共通で使用できる言語で、データベースやテーブルを定義するDDL(データ定義文、たとえばCREATE TEBLE文など)とデータを操作するDML(データ操作文、SELECT、UPDATE、DELETEなど)があります。
SQLは多くのプログラミング言語と連携して使用できます。ここではPHPからSQLを実行する方法について説明します。
データベースに接続する
PHPからデータベースに接続するには、PDO(PHP標準(5.1.0以降))というデータベース接続クラスを使用して接続します。コーディング例は次の通りです。
$pdo = new PDO('mysql:host=localhost;dbname=mydb;charset=utf8','dbuser','password');
PDOクラスを生成します。引数には、接続先データベース名、charset、ユーザ名、パスワードを設定します。
生成されたデータベース接続情報は、$pdo変数に格納され、以降はこの変数を介してデータベースアクセスを行います。
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SQL文を作成する
データベースへの接続ができたら、SQL文を作成して実際にデータベースへの問い合わせを行います。
SQL文を作成する手順は大きく次のステップで行います。今回はデータの検索のためSELECT文を作成する例で説明します。
- prepare文でSQLを定義する。
- execute文で①のSQLを実行する。
- fetch文でSELECTした結果を取り出す。
実際のソースコードは次の通りです。
$pdo = new PDO('mysql:host=localhost;dbname=mydb;charset=utf8','dbuser','P@ssw0rd');
$qry = $pdo->prepare('select name from usertable');
$qry->execute();
foreach($qry->fetchAll() as $q){
// 取り出したデータの処理
}
$pdoインスタンスに対して、prepareメソッドで問い合わせるSQL文を定義して$qry変数に設定します。
SQL文の定義ができたら$qry変数に対してexecuteメソッドでSQLを実行します。SQLの実行結果はこの例ではSELECTした結果データを$qryが受け取るため、fetch(またはfetchAll)メソッドによってデータを取り出します。
foreach文でループ処理を行うことで取り出したデータを順次処理できます。
取得したデータを出力してみる。
SQLを実行して取得した結果を出力してみます。出力の仕方としては、前段のソースコードのforeach文の中にfetchで取り出したデータをPHP変数に置きかえて格納していく方法で記述します。
実際のソースコードは次の通りです。
<table>
<tbody>
<?php
foreach($qry->fetchAll() as $row){
echo '<tr>';
echo '<td>', $row['user_name'], '</td>';
echo '<td>', $row['address'], '</td>';
echo '<td>', $row['tel'], '</td>';
echo '</tr>';
}
?>
</tbody>
</table>
この例では、SELECT文で取得したデータがuser_name、address、telのデータで、テーブルデータとして表示する処理をしています。
<table><tbody>要素の中にPHP文のforeachループの中でfetchで取得した1レコードずつを$row変数に格納しています。$row変数には取得データが配列で格納されているので、取得したい項目を$row[]で指定して取り出します。あとは<td>要素で取得データの変数をかこってあげればテーブルにSQLの取得データを表示できます。
まとめ
PHPでSQLを実行するには、以下の手順で実施できます。
- データベースへの接続
- SQL文の宣言
- SELECTの場合はfetch文で取り出す
- foreach文でループしながらPHP要素に取り出したテーブルデータを格納していく