クロスパス←(楽天ブロードバンド)
v6プラス ←(マネーフォワード光)
v6プラス・transix・Xpassの違いはこの3点
①v6プラスなどのサービス名が違う
②それぞれ利用できる機器(Wi-Fiルーター/HGW)が違う
③通信技術が違う違い①v6プラスなどのサービス名が違う
v6プラス、transix、Xpassの3種類はどれもIPv6(IPoE)接続のため、通信品質に差はなくインターネットを快適に利用するという観点では同じです。
ただ呼び名であるサービス名が違います。
サービス名とはv6プラスやtransixなどの呼び名になるんですが、実はこれらの接続サービスを提供している企業はenひかりなどのプロバイダではなく、VNE(Virtual Network Enabler)と呼ばれる事業者が提供しています。
私たちから見ればIPv6(IPoE)接続という1つの接続方式のようにみえますが、実はIPv6(IPoE)接続サービスといっても各事業者で異なる技術が採用されています。
複数の実現技術があるため、VNE事業者も複数いるということです。
技術的な面でそれぞれのサービスには違いありますので後ほど解説していきますが、ここでは[サービス名が違う]ということだけ理解できていれば大丈夫です。※横へスライドすると全ての項目が表示されます→
IPv6(IPoE)接続サービス名 提供VNE事業者 その他利用可能プロバイダ一体型光回線 v6プラス(ブイロク プラス) 日本ネットワークイネイブラー株式会社(KDDI系列) enひかり/おてがる光/@nifty光/ソネット光
GMOとくとくBB光(光アクセス)等transix(トランジックス) インターネットマルチフィード株式会社(NTT系列) enひかり/エキサイトMEC光/IIJmioひかり Xpass(クロスパス) アルテリア・ネットワークス株式会社 enひかり/楽天ひかり IPv6(IPoE)接続を提供しているVNE事業者は、上記の3社以外にもあります。
2009年のサービス開始当初は技術的な制限により、下記の大手3社しかありませんでした。
・BBIX株式会社(ソフトバンク)
・日本ネットワークイネイブラー株式会社(KDDI系列)
・インターネットマルチフィード株式会社(NTT系列)
今ではたくさんのVNE事業者があるということなんですね。合併に伴う称号変更について(日本ネットワークイネイブラー株式会社)
2023年1月にv6プラスを提供しているVNE事業者の日本ネットワークイネイブラー株式会社と日本インターネットエクスチェンジ株式会社が合併したことにより商号が株式会社JPIX(ジャパン・インターネット・クロッシング)に変更しました。
v6プラスの提供については今までと変わりません。プロバイダの役割
わたしたちは意識しなくても大丈夫なんですが、 VNE事業者とenひかりなどのプロバイダが両者間で契約することにより、 私たちがこのv6プラスなどの接続サービスを利用できるようになります。
最近ではほとんどのプロバイダ(またはプロバイダ一体型光回線)でIPv6(IPoE)接続が利用できますが、 どのVNE事業者とも契約していないプロバイダであれば、IPv6(IPoE)接続は利用することはできません。
どのVNEと契約するのはプロバイダによって異なりますので、 プロバイダごとにサービス名が違ったり、有料オプションまたは無料だったり価格も変わってきます。
enひかりの場合はv6プラス、transix、Xpassと3社のVNE事業者と契約しているため、 3つの接続サービスのうちどれか1つを選んで私たちは利用することができるというわけです。
ほとんどの光回線で選択できるのはv6プラスなど1種類のみで最初から決められています。
そのためそこまでIPv6(IPoE)接続の違いやVNE事業者について意識する機会はないですよね。
上の図のようにIPv6(IPoE)接続はプロバイダではなくVNE事業者を通じて利用しますので、 プロバイダは私たちユーザーとのインターネット契約(アカウントや支払い管理等)のみの役割となります。
つまり同じIPv6(IPoE)接続サービスを利用しているプロバイダを選べば、IPv6(IPoE)接続の仕組み上同じVNE事業者を経由するためどのプロバイダを選んでも同じということですね。
v6プラスのサービスは、enひかり以外にもおてがる光やGMOとくとくBB光(光アクセス)も提供しています。どのプロバイダを選んでも回線の品質や速度は同じということですね。(プロバイダごとの独自サービスに違いがあります)
違い②それぞれ利用できる機器(Wi-Fiルーター/HGW)が違う
enひかりでIPv6(IPoE)接続を利用するには、v6プラスなどそれぞれの接続サービスに対応している NTT東西のHGW(ホームゲートウェイ)またはWi-Fiルーターが必要です。
例えばv6プラスを利用する場合はNTT東西からレンタルする「v6プラス」対応のHGW(ホームゲートウェイ)、または 「v6プラス」対応のWi-Fiルーターを利用しなければいけません。
それぞれのプロバイダによりHGWやレンタルできるWi-Fiルーターが異なりますので、 v6プラスなどの接続サービスに対応している機種なのか利用前に確認をしておきましょう。
enひかりの場合はレンタルするHGWはどの機種もv6プラスとXpassではIPv6(IPoE)接続が利用できますが、 transixだけは対応していません。
transixを選択する場合はHGWではIPv6(IPoE)接続は利用できないため、「transix」対応のWi-Fiルーターでの利用が必要です。※横へスライドすると全ての項目が表示されます→
IPv6(IPoE)接続サービス名 利用する為に必要な機器 v6プラス(ブイロク プラス) NTT東西のHGWまたはv6プラス対応Wi-Fiルーター transix(トランジックス) transix(DS-Lite)対応Wi-Fiルーター Xpass(クロスパス) NTT東西のHGWまたはXpass対応Wi-Fiルーター enひかりでレンタルできるHGWは、v6プラスとXpassのみ対応しています。おすすめの利用方法はv6プラス/Xpass/transixともに対応Wi-Fiルーターを利用することです。\今ならv6プラス申し込み(+198円)でv6プラス対応Wi-Fiルーターが1,100円で購入できる/
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違い③通信技術が違う
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IPv6(IPoE)接続サービス名 通信技術 v6プラス(ブイロク プラス) MAP-E(Mapping of Address and Port with Encapsulation) transix(トランジックス) DS-Lite(Dual-Stack Lite) Xpass(クロスパス) DS-Lite(Dual-Stack Lite) v6プラスにはMAP-E、transixとXpassにはDS-Liteの通信技術が使われています。
この2つの大きな違いとして[IPv4アドレスを変換するNAT機能]の位置が違うという点があります。
一体なんのことかわからないですよね。
大丈夫です!
後ほど簡単に解説していきますが、その前になぜこのMAP-EまたはDS-Liteの通信技術が使われているのか知っておくと 理解が深まりますので、先に説明させてください。
実はWebサイトには、IPv6対応と未対応(IPv4)の2つのサイトが存在しています。
IPv6に対応しているサイトであればIPv6(IPoE)を利用できる接続方式となるため、 現在利用者が多く混雑しているIPv4(PPPoE)接続でのネットワークを回避できます。
回避することでより快適にインターネットを利用することができます。
つまりIPv6に対応しているサイトであれば速い、対応していなければ遅い。ということです。
IPv6に対応していないWebサイトの場合はIPv4(PPPoE)接続での利用となるため、時間帯等によっては動作が遅くなってしまうんです。
残念なことにヤフーやアマゾン、楽天など大手のサイトを筆頭に IPv6に対応していない(IPv4のみ)Webサイトがまだかなり多く残っています。
これを解決する為に新たに開発されたのがIPv4 over IPv6という通信方式です。
このIPv4 over IPv6という通信方式を利用すれば、IPv6に対応していない(IPv4のみ)Webサイトも IPv6対応サイト同様にIPoE接続ができるので、速くなるというわけです。
IPv4 over IPv6という通信方式を実現するために v6プラスではMAP-E、transixとXpassではDS-Liteの通信技術が使われています。
v6プラスではMAP-E、transixとXpassではDS-Liteの通信技術によって、 IPv6に対応していない(IPv4のみ)WebサイトでもIPoE接続ができるようになり、 全てのサイトでインターネットを快適に利用できるようになるというわけですが、 これが、v6プラスやtransix、Xpassと呼ばれる接続サービスになります。
これを式にすると…
v6プラス/transix/Xpass=IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6
※プロバイダによっては、IPv6 IPoE方式ではなくIPv6 PPPoE方式の場合もありますが enひかりはIPv6 IPoE方式ですので、違いなどについてはここでは詳しい説明は省きます。つまりv6プラス/transix/XpassというのはIPv6対応サイトはもちろん、 IPv6に対応していない(IPv4のみ)サイトもIPoE接続ができるというサービスになんです。全てのサイトで快適にインターネットを利用できるという面では v6プラス、transix、Xpassの3つともIPv6(IPoE)接続のため違いはありません。
ただ技術的な面で違う部分がありますので、次で解説していきます。
IPv6(IPoE)接続をしていると必ずしも速いとは限りません。
実際の速度は使用しているパソコンやスマートフォンの性能、 利用人数や利用台数、利用場所やWi-Fiルーターの性能など、様々な利用環境により変わります。もっとわかりやすく解説v6プラス徹底解説!IPv6との違いは?実際の速度や注意点もわかりやすく解説
MAP-E方式とDS-Lite方式の違い(NAT機能の場所が違う)
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IPv6(IPoE)接続サービス名 通信技術 NAT v6プラス(ブイロク プラス) MAP-E 利用者側の機器にNAT機能がある(ステートレス) transix(トランジックス) DS-Lite VNE側の機器にNAT機能がある(ステートフル) Xpass(クロスパス) DS-Lite VNE側の機器にNAT機能がある(ステートフル) MAP-E方式とDS-Lite方式の違いはなんでしょうか。
2つともIPv6に対応していない(IPv4のみ)WebサイトでもIPv6(IPoE)接続方式を利用できるようにするIPv6移行技術というところは同じですが、 (つまり、全てのサイトで通信速度の改善が期待できるという意味) 大きな違いとして[IPv4アドレスを変換するNAT(ナット)機能]の位置が違うという点があります。
NAT(Network Address Translation)とは、IPアドレスを別のIPアドレスに変換する技術のことです。
IPアドレスには大きく分けて、家庭内ネットワークで使われているプライベートIPアドレスと インターネットに接続する為に使うグローバルIPアドレスと2種類あります。
家庭内で利用しているパソコンからインターネットに接続する場合、 割り当てられているIPv4アドレスはプライベートIPアドレスです。
プライベートIPv4アドレスは限定された範囲内での利用を前提としているため、 インターネットへの転送時にはグローバルIPアドレスに変換する必要があります。
そのIPアドレスの変換を行っているのがNAT(ナット)機能と呼ばれるものです。
MAP-EではNAT機能がユーザー側のルーター(Wi-FiルーターやHGW)にありますが、 DS-LiteではVNE(v6プラスなどを提供している事業者)側にNAT機能があります。
それではNAT機能の場所の違いが何に影響するのでしょうか。
NAT機能の場所の違いによる影響(ポート開放できる/できない)
NAT機能の場所が違うことによる影響は、ポートが開放できるかできないかに影響します。
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IPv6(IPoE)接続サービス名 通信技術 ポート転送(開放) v6プラス(ブイロク プラス) MAP-E 可能※一部のポートの開放は行えない transix(トランジックス) DS-Lite 不可 Xpass(クロスパス) DS-Lite 不可 MAP-EではNAT機能がユーザー側のルーター(Wi-FiルーターやHGW)にあるためユーザー側でポートを開放することができます。
DS-LiteではVNE(v6プラスなどを提供している事業者)側にNAT機能があるため ポートの開放を行うことができません。
ポートとは簡単に言うとポート=扉のようなもので、 開放することで様々な通信を行う為の経路が確保できます。
しかしポート開放を行い外部との通信を行えるということは、 逆に外部からの不審なアクセスを伴う危険性もあります。
ポート=扉なので、イメージとして常に家の扉を開けっぱなしにしていたら 誰でも入ってこれてしまうのは怖いですよね。
通常はセキュリティを強化するためポートには制限がかかっていますが、 特定のポート番号が必要な場合は一部影響がでてくる通信があるため、 その場合はポート開放を行う必要があります。
ポート開放が必要な通信はどのような場合でしょうか。
ポート開放ができないことによる影響
例えば対戦相手との通信を行う一部オンラインゲームや外出先から防犯カメラをチェックする等の場合は特定のポートが必要な場合があります。
その場合はポート開放を行うことで通信が可能となりますので、協力プレイや対戦などのオンラインゲームを行う場合は ポート開放が行えるv6プラスを選択することをおすすめします。
DS-Lite方式のtransixとXpassはポート開放ができませんが、 enひかりのXpassの場合は固定グローバルIPアドレス(770円/月)に申し込むことで ポートを特定する通信が必要なオンラインゲームなども問題なく通信できるようになります。
IPアドレスは住所のようなものです。
グローバルIPアドレスを固定することで、住所がいつもと変わらずインターネット上で通信しているパソコンなどのデバイスを特定できるため通信ができるというわけです。
影響がでる可能性がある一部通信(例)
①VPN接続対応ルーターの利用
②NASへの外部からのアクセス
③外出先から防犯カメラ等のネットワークカメラを閲覧する
④自宅に設置したWebサーバを公開する
⑤対戦相手との通信を行うオンラインゲーム多くのオンラインゲームはユーザ側に対して特定の送信元ポート番号を要求していないようですが、ご自身で利用しているゲームについてご確認ください
MAP-E方式の特徴と注意点
MAP-EもDS-Liteも、ヤフーやアマゾンなどIPv6に対応していない(IPv4のみ)WebサイトでもIPoE接続ができるようになり、全てのサイトでインターネットを快適に 利用できるようになる通信技術というところは同じですが、手法が違いそれぞれに特徴があります。
それではMAP-Eの特徴は何でしょうか。
わかりやすく理解できるように、MAP-Eの特徴と注意点をまとめてみました。
MAP-Eの特徴は、VNE事業者から各回線契約者に共有で利用できる1つのグローバルIPv4アドレスとポート番号を割り振っていることです。
しかし1つのグローバルIPv4アドレスを複数人で共有しているということは、誰がそのグローバルIPv4アドレスを利用しているのかわかりません。
IPアドレスは住所のようなものです。
例えば犯罪の時などで犯人を特定するために利用されたIPアドレスの開示を求めると、IPアドレスの利用者が複数人でてきてしまうんです…怖
それだと困りますよね。
誰が利用しているのかわからないという問題を解決するために、ユーザーごとに識別できるように240個のポート番号の割り振りも各回線契約者ごとに行われているんです。
ポート番号は0~65535の番号があり、複数の範囲に分割し各ポート番号が各回線契約者に割り振られます。
私たち側にとっては利用可能なIPv4アドレスとポート番号を確認しポート開放が行えるという利点がありますが、各ユーザーごとに利用できるポート番号が240個と制限されており、ポートを開放する場合は利用できるポート番号の範囲内を指定しないといけません。
割り振られていないポート番号を利用して特定のポートを開放することはできません。
ポート開放を行うにはまず自分に割り当てられているポート番号を確認してから手動でポート番号の変換設定を行うことで、特定のポートが必要なサービスと通信を行えますが、SCTPやPPTPなどの特定のプロトコルを利用するサービスは利用できません。
多くのWi-Fiルーターには自分が割り当てられているポート番号(変換対象)を確認することができます。
このようにMAP-Eでは各利用者のルーターにNAT機能があることによりポート開放できるという利点に加え、VNE事業者側のルーターにNAT機器があるDS-Liteに比べて負荷が分散され、低コストで実現しやすい方式になっています。
各特徴には注意点もあります!
MAP-Eの特徴と注意点
特徴①各利用者のルーターにNAT機能があるためポート転送(開放)が可能
→【注意点】ただし、利用できる送信元ポート番号が240個と制限されている。
各ユーザーごとに利用できるポート番号が変わるため、ポートを開放する場合は利用できるポート番号の範囲内を指定特徴②各利用者のルーターにNAT機能があるためDS-Liteと比べるとシンプルな処理で済む
→VNE事業者側の負荷が分散されることにより低コストで実現しやすい為、プロバイダに低価格で提供できる。(推測)
v6プラスのサービスを契約しているプロバイダが多いのは費用が安いから。(推測)特徴③複数の回線契約者で1つのグローバルIPv4アドレスを共有する
→【注意点】DS-Lite同様ネットワークカメラ等、共有のグローバルIPv4アドレスでは利用できない場合がある。
特徴④グローバルIPv4アドレスを変更できない
→【注意点】グローバルIPv4アドレスは共有のIPアドレスが固定で決められている為、変更することはできない。
特徴⑤複数のユーザでポートを分け合っている
→【注意点】各回線契約者に240個のポート番号を割り振ることで、グローバルIPv4アドレスを複数のユーザーで共有できている。
その反面、ポート番号の利用が制限を超えるとポートが枯渇する場合がある。(可能性としては低い)特徴⑥ルーターの機種によってはUPnP IGD(Universal Plug and Play Internet Gateway Device)を利用することができる
※同じネットワークで接続されている機器同士を簡単に接続できる機能
→【注意点】UPnP IGDの利用でセキュリティ上の問題が発生する可能性があるため、ルーターの初期設定が無効になっているか確認する必要がある。
ただ、有効になっている一部のP2Pのオンラインゲームができなくなる可能性がある。v6プラスはポート開放ができますがセキュリティリスクもあるため、ポート開放が必要な場合は「固定IPアドレス」の利用がおすすめです。
業界最安値!縛り・違約金なしのenひかり公式wo 見るそれでは次にDS-Liteの特徴と注意点をみていきましょう。
DS-Lite方式の特徴と注意点
DS-LiteもMAP-E同様、ヤフーやアマゾンなどIPv6に対応していない(IPv4のみ)WebサイトでもIPoE接続ができます。
全てのサイトでインターネットを快適に利用できるようになる通信技術や、 各回線契約者で1つのグローバルIPv4アドレスを共有で使用しているところはDS-LiteもMAP-Eも同じです。
それではDS-Liteの特徴は何でしょうか。
わかりやすく理解できるように、DS-Liteの特徴と注意点をまとめてみました。
DS-Liteの特徴は家庭内で使用していたプライベートIPv4アドレスからグローバルIPv4アドレスへの変換を行うNAT機能がVNE事業者側にあるということ、 MAP-Eでは変更できないグローバルIPv4アドレスがルーターの再起動を行うことで変更することができるという点です。
DS-Liteの特徴と注意点をまとめました!
DS-Liteの特徴と注意点
特徴①VNE事業者側にNAT機能があるためポート転送(開放)ができない
→【注意点】任意の番号のポート開放ができないためポートの特定が必要な一部オンラインゲームや、 ネットワークカメラの閲覧等のサービスが利用できない。
※ただし、Xpassについては固定グローバルIPアドレス(770円/月)に申し込むことで利用可能特徴②VNE事業者側のルーターにNAT機能があり、MAP-Eと比べると複雑な仕組みになる
→【注意点】VNE事業者側のルーターには、より大規模なNATであるCGN(Carrier Grade NAT)に類似する機能が必要なため事業者側の運用はMAP-Eより複雑
特徴③複数の回線契約者で1つのグローバルIPv4アドレスを共有する
→【注意点】MAP-E同様、ネットワークカメラ等、共有のグローバルIPv4アドレスでは利用できない場合がある。
特徴④グローバルIPv4アドレスを変更できる
→【注意点】例えば、P2P通信の場合等に利用したいポート番号が他者に使用されている時、 ルーターを再起動するとグローバルIPv4アドレスを変更できる。
グローバルIPv4アドレスが変更になることで、該当のポート番号が他者に使用されていなければ使用できる。特徴⑤複数のユーザでポートを分け合っている
→【注意点】MAP-E同様、各回線契約者にポート番号を割り振ることで、グローバルIPv4アドレスを複数のユーザーで共有できている。
その反面、ポート番号の利用が制限を超えるとポートが枯渇する場合がある。(可能性としては低い)
ただ、公式には公開されていないがMAP-Eよりも割り当てられるポート番号が多い。(MAP-Eの場合は240個)MAP-E方式とDS-Lite方式どちらがいいのか?
MAP-E方式(v6プラス)とDS-Lite方式(transix、Xpass)の違いや特徴について解説してきましたが、 どちらを選んだらいいのでしょうか。
IPv4 over IPv6という通信方式を実現するための技術ということは同じなので、 Webサイトや動画を閲覧したりするだけでインターネットを利用している場合は、 特に個人でポートを開放する作業は必要ないため、どちらを選んでも問題ありません。
IPv4 over IPv6の手法は各VNE事業者の戦略や運用形態により変わりますので、 こっちのほうが優秀というものではないんです。
人にとって利用方法は違うため、自分にあったものを選ぶといいでしょう。
自分にあったものが何かというと…
MAP-E方式(v6プラス)とDS-Lite方式(transix、Xpass)の大きな違いは、 ポートが解放できるか、できないかの部分です。
P2P系のオンラインゲームや外出先からWebカメラの閲覧、VPN接続など、 ポート開放が必要になる場合があるサービスを利用する人は ポート開放が可能なMAP-E方式(v6プラス)を選ぶことをおすすめします。※横へスライドすると全ての項目が表示されます→
IPv6(IPoE)接続サービス名 通信技術 ポート開放 IPv4アドレス 利用する為に必要な機器 v6プラス(ブイロク プラス) MAP-E 可能 不可 NTT東西のHGWまたは
v6プラス対応Wi-Fiルーターtransix(トランジックス) DS-Lite 不可 可能 transix(DS-Lite)対応Wi-Fiルーター Xpass(クロスパス) DS-Lite 不可 可能 NTT東西のHGWまたは
Xpass対応Wi-Fiルーターどれでもいい人はMAP-E(v6プラス)がおすすめです。
MAP-E(v6プラス)を取り扱っているプロバイダが多いので、v6プラス対応ルーターを1つ持っておけば乗り換え時にもそのままルーターが使用できます。v6プラス/transix/Xpassどれを選べばいい?
ここまで記事の内容を読んで気づいた人もいるかと思いますが、 結局v6プラス、transix、Xpassといっても、通信技術のMAP-EまたはDS-Liteの部分で それぞれできること、できないことが変わってくるので MAP-E方式とDS-Lite方式どちらがいいのか?の部分と重なるところもあります。
IPv4 over IPv6という通信方式は一緒なのでMAP-EまたはDS-Liteというところを 気にして選ぶと、自分にはどれがいいのかわかってくるかと思います。
プロバイダによってはこの通信技術の記載がない場合がありますが、 enひかりはしっかり記載してくれているので選びやすいですよね。
自分専用の固定グローバルIPv4アドレスがほしい!という人は v6プラスまたはXpassに追加で申し込むことで 利用できるポート数に制限がなくなり、約6万個以上のポートが使えるようになります。
それぞれ特徴があるのでまとめてみました!
v6プラスがおすすめな人
①ポート開放が必要なサービスを利用する人(対戦相手との通信を行うオンラインゲーム等※一部ポート番号制限により不可)
②乗り換え元の光回線がv6プラスの為変えたくない(GMOとくとくBB/ソネット光等から乗り換え)
③自分専用の固定グローバルIPv4アドレスがほしい(770円/月でポート番号の制限がなくなる)
④v6プラス対応ルーターをすでに持っている
⑤Wi-Fiルーターを持っていない (v6プラス申し込みでWi-Fiルーター1,100円購入可能キャンペーン実施中)⑥どれに申し込むか迷っている(enひかりに聞いたところ、ほとんどの人がv6プラス申し込み)
⑦KDDI系列が好き(VNE事業者が日本ネットワークイネイブラー株式会社)transixがおすすめな人
①乗り換え元の光回線がtransixの為変えたくない(エキサイトMEC光/IIJmioひかりから乗り換え)
②NTT系列が好き(VNE事業者がインターネットマルチフィード株式会社)
③transix対応ルーターをすでに持っているXpassがおすすめな人
①乗り換え元の光回線がXpassの為変えたくない(楽天ひかりから乗り換え)
②自分専用の固定グローバルIPv4アドレスがほしい(770円/月でポート番号の制限がなくなる)
③Xpass対応ルーターをすでに持っている固定IPアドレスに申し込みたいけど、v6プラスとXpassどっちがいい?という場合は、
みんそくの速度結果からオンラインゲームを楽しむ人はXpass、それ以外はv6プラスがおすすめです。
※記事作成時(実際の速度は環境に影響する為必ずしも速くなるとは限りません。)
参考:速度比較が出来る通信速度測定サイト
v6プラスの測定結果はこちら※上り下りが速い
Xpassの測定結果はこちら※Ping値がいい(低い)用語がわからない!
●上り(UL)=SNS、YouTubeへ動画や写真を投稿する、メールを送信する、ファイルを共有する、オンライン会議をする(映像の送信)等
●下り(DL)=WebサイトやSNS、YouTubeを閲覧する、オンラインゲームをする、メールを受信する、アプリをインストールする、 動画や画像などのデータをダウンロードする等
●Mbps(メガビーピーエス)=1秒間にデータを送受信できる容量を表す単位。数値が大きいほど速い
●Ping値=操作をしてからのタイムラグ。数値が小さいほど速いv6プラス/Xpassで利用できる!固定IPアドレスも最安級
enひかりではv6プラスまたはXpassが月額料金が198円で利用ができ、平日の夜間や土日など混みあう時間帯でも快適にインターネットを利用することができるというメリットがありますが、デメリットとして一部のサービスが利用できない場合があります。
動画やWebサイトの閲覧などには影響はなく、ほとんどの人には問題になることはありませんが、対戦相手との通信を行う一部オンラインゲームやWebサーバーの公開、VPN接続など、特定のポートが必要な場合は利用できないサービスが出てきてしまいます。
「v6プラス」の場合は他のIPv6接続サービス「transix」や「Xpass」とは違い私たち側でポートを開放することができるため、特定のポートが必要なサービスの場合はポート開放を行えば通信ができる場合があります。
ただ「v6プラス」は各ユーザーごとに利用できるポート番号が240個と制限されており、ポートを開放する場合は利用できるポート番号の範囲内を指定しないといけません。
割り振られていないポート番号を利用して特定のポートを開放することはできません。
そんな時には自分専用の「固定IPアドレス(IPv4アドレス)」をもつことがおすすめです。
多くの光回線では「固定IPアドレス(IPv4アドレス)」の提供は行っていても、v6プラスやXpassでは利用できずIPv4 PPPoE接続のみでの利用となります。
enひかりの場合はIPv6インターネット上で接続利用ができる「固定IPアドレス(IPv4アドレス)」を提供しています。
つまりv6プラスやXpassで提供しているIPv4 over IPv6技術(IPIP方式)によりIPv6インターネット上で「固定IPアドレス(IPv4アドレス)」でのインターネット接続を行うことができるので、速度が遅くなることなくオンラインゲームができるということです。
しかも月額料金が770円と最安級なんです!※残念ながらtransixでの固定IPアドレスは利用できません。\ほとんどの光回線では1,000円超えてる固定IPアドレスが770円で最安級!/
10Gbpsのenひかりクロスはv6プラス/Xpassから選択できる最大速度10Gbps!最安の光回線「enひかりクロス」のキャンペーンや工事費は?
v6プラス/transix/Xpassどれにも申し込まなかったらどうなる?
v6プラスやtransix、Xpassは有料オプション(198円/月)のため、 利用する場合は別途申し込む必要がありますが、 もしどれにも申し込まなかったらどうなるのでしょうか。
v6プラス等を適用しない場合はIPv6対応サイトも含め全てのサイトにおいて 現在利用者が多く、混雑している従来の接続方式「IPv4 PPPoE接続」になります。
「IPv4 PPPoE接続」しかできないと特にたくさんの人が利用する夜間や土日などはインターネット回線が混みあってしまい、 インターネットの速度が低下してしまう可能性があります。
たまにインターネットが遅いという口コミをみます。
インターネットを利用する時の速さは利用環境によってかなり変わるので、どこに原因があるのか1つずつ確認をしないといけませんが、 原因の1つとしてIPv6(IPoE)接続にしていない、IPv4 PPPoE接続でインターネットを利用している場合があります。
198円でインターネットをいつでも快適に利用できるなら、 時間面でも精神面でもv6プラス、transix、Xpassいずれかに申し込むことをおすすめします。
IPv6接続を利用しないと、サイトや時間帯によってはインターネットが遅くなることがあります
なぜenひかりの場合はv6プラス/transix/Xpassと3種類もあるのか?
他の光回線の場合は、通常はv6プラスやtransixなど1つしかありません。
でもenひかりの場合はv6プラス/transix/Xpassと3つから選択できます。
しかも通信品質などほとんど違いはありません。
それなのになぜ3つもあるのでしょうか?
実はv6プラスなどのサービスを提供している企業はenひかりなどのプロバイダではなく、 VNE(Virtual Network Enabler)と呼ばれる事業者が提供しています。
私たち一般ユーザーが契約するのは、インターネット接続に必要な「プロバイダ」と「光回線」を提供している事業者、 enひかりやおてがる光などになりますが、v6プラスなどのIPv6(IPoE)接続方式を利用した場合、 インターネット通信はプロバイダではなくVNEを通じて行われます。
v6プラスやtransixなどそれぞれのサービスはサービス名が違いますが、提供しているVNEもそれぞれ違います。
(まずありませんが)万が一、VNEが通信トラブルを起こした場合、他のVNE(例:v6プラス→transix)に変更することで、 通信トラブルによるリスクを最小限に抑えることができるというわけです。
転用/事業者変更の時はIPv6サービスの切り替えでトラブルが発生する場合があります。
下記の記事では”v6プラス”への切り替えトラブル事例について原因と対応策について紹介していますが、他のIPv6サービス(transixやXpassなど)にも当てはまる事例です。もっと詳しく知りたい!【トラブル事例】GMOとくとくBB光へ事業者変更する時はv6プラス(IPv6)切り替えに注意!
v6プラス/transix/Xpassについてよくある質問
Q1.対応していないHGW/Wi-Fiルーターを使用した場合は?
A1.例えばv6プラスに申し込んだ場合でもv6プラスに対応していないHGWまたはWi-Fiルーターを利用した場合は、IPv6(IPoE)接続はできないため従来のIPv4(PPPoE)接続となります。
その為、通信速度の改善は期待できません。もし対応しているWi-Fiルーターを持っていない場合は、v6プラスとXpassであればNTTの機器であるHGWの無線LAN機能に申し込むことで、IPv6(IPoE)接続ができるようになります。
(ひかり電話利用の場合は220円/月、ひかり電話の利用がない場合は330円/月)Q2.v6プラスなどのIPv6(IPoE)接続サービスはNURO光など独自回線も利用できる?
A2.NURO光やコミュファ光などの独自回線の場合はIPv6(IPoE)接続は利用できません。
v6プラスやtransixつうは、NTTフレッツ網を利用するユーザ向けの接続サービスですので フレッツ光回線を利用しているenひかりやドコモ光、ソフトバンク光などの光コラボなどで利用可能です。Q3.v6プラス、transix、xpassと併用はできる?
A3.併用はできません。
技術的な理由から私たちユーザーが利用できるVNE事業者は1社だけという制約がありますので、 ひとつの回線契約で同時に複数のVNEと契約することはできません。Q4.迷っているからv6プラス、transix、xpassに後で申し込むことはできる?
A4.後で申し込むことはできます。
ただ、後から申し込む場合は初期費用2,200円(税込)がかかってしまいます。
enひかりと同時に申し込んだ場合は無料です。Q5.v6プラス/XpassではWebサーバーの公開ができない!
A5.enひかりが提供している「固定IPアドレス(IPv4アドレス)」を利用することで、ポート数に制限がなくなり約6万個以上のポートが使えるようになるためWebサーバーの公開ができます。
IPv6ネットワーク上で「固定IPアドレス(IPv4アドレス)」通信ができるため、IPv4だからといって速度が遅くなるということもありません。まとめ
enひかりのv6プラス、transix、Xpassの違いや通信技術のMAP-EとDS-Liteの違い、 おすすめの選び方ついて徹底解説しました。
3種類ともIPv6(IPoE)接続、つまりどのWebサイトでも通信速度の改善が期待できる部分は同じですが 大きな違いとして、下記の3つが違います。
v6プラス・transix・Xpassの違いはこの3点
①v6プラスなどのサービス名が違う
②それぞれ利用できる機器(Wi-Fiルーター/HGW)が違う
③通信技術が違う(MAP-EまたはDS-Lite)特に通信技術の違いにより、出来ることがそれぞれ違ってきます。IPv4 over IPv6の手法は各VNE事業者の戦略や運用形態により変わりますので、 こっちのほうが優秀というものではないですが、人にとって利用方法は違う為、自分にあったものを選ぶといいでしょう。
オンラインゲームやVPN接続を利用する人はポート開放ができて、 対応しているWi-Fiルーターやプロバイダも多い、v6プラスがおすすめです。
さらに今は、v6プラス申し込みでv6プラス対応Wi-Fiルーターが1,100円で購入できるキャンペーンも行っています。
どれにするか迷っている人は、キャンペーンを利用して安くWi-Fiルーターを手に入れてください。